2018年1月10日第1刷
状態良好ですが、よく見ると裏表紙に値札剥がし跡があります(写真ではわからないかもしれません)
※ 現在、日本語で読めるニーチェ哲学の包括的入門書としては、おそらくこれがベスト。ニーチェの思想を「力への意志」「永劫回帰」「超人」といった主要概念ごとに体系的に整理し、平易なことばで解説しています。研究の最前線(グロイター版全集出版以後の成果)にも目配りを欠かさず、現代的な視点で書かれています。
そのニーチェ解釈は「無難」というより以上に高いレベルでバランスが取れており、信頼性は高いと言っていいでしょう。これまでにある程度専門的なニーチェ研究書を読んできたひとには、内容が新鮮味に欠けると感じられるかもしれませんが、それは裏を返せば著者の「個性的すぎる」「ことさらに刺激的な」解釈は控えめだということ。はじめから変化球(たとえばフランス現代思想のニーチェ解釈など)を読むよりは、まずはこれ。標準的で信頼できる柱を、一本立てておくことができますよ。後はその幹に枝葉を付けていけばいい。その意味では、ニーチェに詳しいひとでも、一度頭のなかを整理するのに好適なんじゃないでしょうか。(Ho)