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ブダペストの世紀末 都市と文化の歴史的肖像 ジョン・ルカーチ 早稲田みか訳 白水社

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1996年9月30日第3刷 帯付 帯微ヨゴレ・シワ 天に微ヨゴレ ※ ウィーンと並ぶオーストリア・ハンガリー二重帝国のもう一つの首都、ブダペストの知られざる繁栄と文化を描き出した、評価の高い労作。  アメリカの著名な歴史家であるジョン・ルカーチはハンガリー出身、自身の故郷であるブダペストが1900年前後(世紀末)に経験した発展と文化的な高揚期を、愛情深く、かつ批評的に描き出しています。  ウィーンやパリばかりが世紀末文化研究の対象ではありませんぞ。たとえばウィーンで仕事を探すならば、やはりドイツ語は必須、ドイツ語が不得手なら次には・・・英語じゃありません、ハンガリー語(マジャル語)能力が求められるんです。  本書によれば世紀末ブダペストの休息・・・じゃなくて急速な発展は、めざましいもので、著者はこれを当時の都市の匂い、音、雰囲気、人々の生活様式といった五感に訴える描写で表現しています。都市の発展において重要な役割を果たしたユダヤ系住民の存在にも目配りがきいており、多文化的なコスモポリタン都市としての側面と、その後の悲劇的な歴史(20世紀の災難)へのつながりも示唆されています。  学術的な裏付けはもちろんのことながらりながら、エッセイのように流暢で読みやすいスタイルが、私のような一般読者にもありがたいところ。(Ho)

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