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夢想の解読 近代詩人論 饗庭孝男 美術公論社

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昭和58年5月7日初版 帯付 帯イタミ(ヤブレ・少欠損) カバにキズ・ヨゴレ 三方ヤケ・シミ ※ 漱石、白秋、光太郎、朔太郎、中也・・・日本近代詩を確立した詩人10人の系譜を辿りながら精緻な再検討を加え、新たなる位置づけを明示した待望の近代詩人論!(帯から) ※※ 近代詩人の精神史を“夢想”というキーワードで読み解いた美学的・思想史的アプローチが特徴的な詩人論です。近代詩を単なる言語表現としてではなく、「夢想=無意識・幻想・象徴世界への志向」としてとらえ、近代詩人たちが抱えた精神の揺らぎ、孤独、都市の不安、死の影、宗教的渇望などを、読み解こうとするアプローチ。  中原中也の夢と現実の断絶、漂泊感、都市の孤独。萩原朔太郎の郷愁・憂鬱・自我の分裂。三好達治の自然への回帰と精神の浄化。立原道造の夢の純粋性、死への憧憬。高村光太郎の彫刻家としての造形感覚と詩の精神性。西脇順三郎の夢と象徴の迷宮、超現実的世界・・・個別の作品分析ではなく、精神史的・象徴論的な読みで論じられています。  そして、近代という時代が詩人にどのような精神的負荷を与えたか。都市化、科学の発展、宗教の後退、個人主義の深化、孤独と不安の増大。こうした近代の状況が、詩人たちの“夢想”をどのように形作ったか。  比較に引っ張り出されるのはボードレール、ランボー、マラルメ、そして象徴派美術に都市論・幻想都市論です。つまり、日本近代詩を西欧思想の文脈で読み直しているということ。そこにこの本の価値があるんですよ。(Ku)

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